■年間110万円の贈与
贈与税は相続税よりも税率が高いのが特徴です。したがって、同じ金額を承継するのにも大きな税額の差が出てきます。
しかし、贈与税にも相続税と同様に、一定の控除が設けられています。これが、年間110万年の控除です。この控除は、贈与によって財産を取得する人を基準に、年間110万円以内の贈与財産が非課税となるものです。
例えば、AさんがBさん、Cさんから1年間に60万円ずつの贈与を受けた場合、年間の贈与取得額が120万円となるため、控除を超過した10万円分について贈与税が課税されます。
■贈与税による節税
この年間110万円の非課税枠を活用して、計画的に贈与ずることで、相続税を節約することができます。
ただし、毎年同時期に全く同じ金額を贈与していると、税務調査等で発見され、相続財産とみなされてしまう場合があります。時期や金額は適度に変えながら、継続的に行いましょう。
また、20歳以下の子や孫に対する贈与には税率の優遇があるため、年間410万円以下の贈与が相続税と同じ税率になります。
贈与を上手に活用
税理士法人三村会計事務所が提供する基礎知識
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