■土地の評価を下げた方がいい理由
相続税の節約には、いくつかの方法があります。その中でももっともよく利用されるのが、相続財産の評価額を減少させるという方法です。
財産の価値は維持したまま、相続税申告における評価額を少なくすることができれば、課税の対象となる財産額を減少させることができます。また、場合によっては相続税率を下げることができるかもしれません。
相続財産を減少させるという方法の中では、不動産を利用した方法がよく用いられています。これは、不動産が、相続財産の中でも特に評価額を減少させやすいという理由によります。
■不動産の評価額を下げる方法
〇不動産の賃貸
不動産を他人に賃貸する方法は、評価額の減少に有効です。賃貸を行うと、その不動産は賃借人の利用権に服します。これを、賃借権といいます。
この場合、所有者は不動産を自らのために利用することができなくなり、権利を部分的に制限されます。このため、賃貸していない不動産と比べて評価額が減少するのです。
賃貸によって賃料も生じるので、その点でもメリットがあるといえます。
〇建物を建てる
土地は、何もない更地の状態のときに最も評価額が高くなります。これは、後に取得した人が建物の収去を行わずに自由に利用できるためです。したがって、金銭で保有している資産を建物に換え、土地の評価額を下げることで、所有する財産価値を変えずに評価額を下げることができます。
土地の評価を下げる節税テクニック
税理士法人三村会計事務所が提供する基礎知識
-
遺産を相続できるのは誰?
相続できる親族の範囲は民法で定められており、これに該当する相続人を「法定相続人」と言います。もっとも、...
-
相続法改正でいつから何...
2018年7月、相続に関する民法が大きく改正されました。 およそ40年ぶりの大改訂に対応できるか、ご不...
-
遺留分とは?
今回の相続法改正におけるポイントの一つに、「遺留分」に関する変更があります。 しかし、「遺留分」という...
-
税務調査はいつくるのか
税務調査に決まった時期はありませんが、多くの相続税の税務調査が夏から秋にかけての期間と、春ごろの期間の...
-
相続の手続きは自分でで...
相続を進めていくためには、諸処の手続きが必要となります。 被相続人が死亡すると、死亡届の提出と葬儀の...
-
養子縁組も有効な手段
■養子縁組が相続税対策になる? 相続対策として、控除額を増やすという方法があります。相続税の課税対象額...
-
生命保険の活用
■生命保険は課税対象になる? 生命保険は、被相続人から相続人に承継されるものではなく、相続人が保険会社...
-
遺言書は絶対?
遺言とは、被相続人が生前に、誰にどの程度財産を分与するかについて、あらかじめ意思表示をしたものをいいま...
-
相続税が払えない場合は...
相続税は、原則として、相続から10か月以内に納税しなければいけません。 10か月を超過した場合には、延...